プロフィールムービー用に写真をスキャンする方法とスマホ使って取り込む方法

プロフィールムービーを作るために必須の準備といえば、たくさんあるアルバムの中から写真を選んでスキャン。今回は選んだ写真をデータ化してパソコンやスマホに取り込む方法を考察したいと思います。なるべく簡単に!綺麗にできる方法を考えてみたいと思います。

スキャンの前に解像度(dpi)とピクセル(pixel)について

どうしても聞きなれない専門用語が出てくると身構えてしまいますが、なるべく難しい説明はナシ。でもこれだけは覚えておいて!という基本的な用語だけ最初に解説します。

まずは「ピクセル」という単位から!画像をモニターで表示する場合は小さい点の集まりで表します。その小さな点の単位をピクセル(pixelまたはpxと表記)と言います。縦と横をいくつのピクセルで表すかが画質の違いになってきます。同じような画像でも「300 x 300 ピクセル」と「1500 x 1500 ピクセル」では後者のピクセルが多い方が高画質ということです。

解像度図解

次に解像度(dpi)。
「 dpi = dots per inch ドット・パー・インチ 」という英語の略で1インチ(2.54cm)の中にいくつの点(ドット)が並んでいるかです。

例えば、L版の写真は89mm × 127mm なので インチに変換すると 3.5inch × 5inch になります。このL版の写真をスキャニングする時に解像度を「300dpi」に設定すると1インチあたり300個のドットを並べるということなので、3.5(×300)× 5(×300)= 1050 × 1500 ピクセルになります。解像度(dpi)はどのくらいの密度で描写するか、の単位なので印刷やスキャンする時に大事な項目なのできちんと設定しましょう。

<余談> ちなみに上図のキャラクターはLINEスタンプとして作った卵キャラの「エッグちゃん」。購入用のリンクを貼っておきますので気になった方はダウンロードしてみてください。「エッグちゃん」のLINEスタンプを見る

ここで注意!!

厳密にはドット = ピクセルではありませんが個人で扱う分にはそこまで気にしなくていいので割愛します。

スキャンしたデータの保存形式について

保存形式はいろいろありますが、「jpg(またjpeg)」を選んでおけば大丈夫。逆にそれ以外を選ぶと使用するアプリに取り込めない可能性があるので必ずjpg形式で保存してください。あとは画質の設定を「高」にしておけば完璧です。見慣れたPDF形式で保存する人もいますが。。やめてください。

ちょこっと解説

  • .jpg(.jpeg) - ジェイペグ。スキャンした写真の保存の形式は「jpg」の一択。汎用性が一番。
  • .tiff(.tif) - ティフ。データを圧縮しないのでファイルサイズが大きくなる。非圧縮データで扱いたい時にたまに使うことがある。
  • .gif - ジフ。256色しか使えないけどファイルサイズが軽くアニメーションgifや背景透過もある。
  • .png - ピング。web用に使う事が多い形式。写真よりもイラストなど色数が少ない画像の方が向いていて背景透過もできる。

最終フォーマットを考えてスキャンするサイズを考える

ピクセルは多い方が高画質!保存はjpg!まできたので、次は実際にどのくらいのサイズでスキャンすればいいのか?です。そのためには最終的にDVDに仕上げるのかブルーレイに仕上げるのかを考えます。

  • DVDはアナログ時代の規格なので720 × 480ピクセルと小さめ、画面のアスペクト比は4:3。
  • ブルーレイはハイビジョンなので1920 × 1080ピクセルとDVDの4倍のサイズがあります、画面のアスペクト比は16:9。

プロフィールムービーをハイビジョンで作るならスキャンした写真データのピクセル数は最低でも「1920 x 1080」は必要ということです。スキャンした写真の不要な部分をカットしたり、本人や友人をアップにしたり、を考えると倍のサイズ「4000 × 3000 ピクセル」くらいあると安心です。ただピクセル数が大きいとその分ファイルサイズも大きくなりますので編集するパソコンやスマホが古いとパワー不足になることがあるので注意です。

逆に編集から仕上げまでDVD規格で作る場合は「4000 × 3000 ピクセル」でスキャンした写真はオーバースペックなので、「1500 × 1000 ピクセル」くらいでいいと思います。

パソコンとスキャナーを使う

では実際にスキャナーを使っていきましょう。昔はスキャナー単体が多かったのですが、最近はほとんどプリンターと一体になった複合機だと思います。プロフィールムービーを作るための写真スキャンに使う程度なら複合機でも性能的には十分です。

スキャナーの蓋を開けてスキャンしたい面を透明なガラス面に向けて置きます。スキャナーのガラス面が汚れているとゴミや汚れまでスキャンしてしまうので予めよく拭いておきましょう。スキャナーの画面はメーカーやドライバーのバージョンで少し違うのですが設定する項目はだいたい同じです。下記の図はエプソンの「EPSON Scan」です。

スキャンイメージ

  • 予備スキャン(プレビュー)で写真を読み込みブレビューを表示させます。
  • スキャンする範囲をドラックで囲みます。
  • 解像度の設定は「300dpi」以上を目安にしてください。今回はハイビジョンで制作予定なので「3000 × 2000 ピクセル」くらいになるように「600dpi」で設定。
  • 保存形式は「jpg」
  • 最後に保存場所(スキャン先)を確認したらスキャンボタンを押してパソコンに保存します。

スキャンする写真が写真館で撮った4つ切りのような大きいアルバムやA4サイズの場合は「600dpi」でスキャンするとファイルサイズ大きくなりすぎるので「250〜300dpi」に設定してください。

またスキャンする時に自動で色を補正してくれたりゴミをとったりとオプションもあるのですがオンでもオフでもどちらでもいいです。ただコジャレプロジェクトではお客様から預かった写真は1枚1枚、手作業で補正しますので自動補正が掛かっていないデータの方が扱いやすいです。

プロフィールムービーを自作する予定の方は、イメージ補正オンでもいいかもです。

スマートフォンやタブレットのカメラ機能を使う

最近はスマートフォンのカメラ機能も充実しているので少し気をつければキレイにデータ化できると思います。やり方は簡単。iphoneなどを使って自分の影が写り込まないように気をつけて撮影したらそのまま写真アプリを使ってトリミング(不要な部分の切り取り)と角度を調整します。

アルバムでは透明フィルムが反射することがあるので取り出してから撮影することがポイントです。フィルムが剥がせずに反射がひどい場合は後述のスマホ専用アプリで撮影する方法もあります。

  • 撮影はiphoneなどのスマホでOK。
  • ブレないように明るい場所で撮影する。
  • 自分の頭の影で写真が暗くならいないように気をつける。
  • 余白があまり大きくならないように。
  • トリミングは無理ならしなくてOK。

スキャンイメージ

撮影した写真の画像サイズはカメラの性能に依存するのですが、iphone7でも1200万画素あるので十分すぎる性能です。ただ撮影する時に余白が大きくなるとその分の画素数がもったいないので、なるべく画面いっぱいに写真が入るようにフレーミングしてシャッターを押してみてください!

スマホ専用のアプリを使ってスキャンする

Googleから使いやすいアプリがでていましたので紹介します。その名も「フォトスキャン by Google フォト」。アプリを起動したらスキャンしたい写真を画面に収めてシャッターを切ります。歪みを補正するために4つある円を順番に照準を合わせればOK!あとは勝手に補正と保存をしてくれます。保存した画像のサイズは「3000 × 2000 ピクセル」なのでプロフィールムービに使う用としても問題ないサイズです。注意点としてはスマホを持つ手が震えると写真がブレる事があるのできちんと脇を締めて撮影してください。

フォトスキャン-by-google-フォト

特徴としてはフィルム反射を自動で除去してくれる補正です。あとは遠近補正機能、写真の端を検出して自動的にトリミング、Googleフォトとの連携など、、すごいい!!

実際にアプリを使っている場面を動画にしたのでこちらもチェックしてみてください。使ってみての感想は、、簡単!それに無料アプリとしては十分なクオリティーです。ただ自動補正が少し強めなので、暗い部分が潰れたり明るい階調で少し白く飛んたりしますので、、スキャンした後に自分で補正したい!という人は気になるかも。それを差し引いても使ってみる価値はありそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?プロフィールムービーを作る用に写真をスキャンする方法ということで書きましたので細かいことは割愛したりしていますが、必要ないことまで書くと混乱するので逆にこのくらいでいいのかなーと思ってまとめました。これを参考に写真の準備頑張ってください!!

  • 画像は点の集まりなので点(ピクセル)が多い方が高画質。
  • ブレないように明るい場所で撮影する。
  • 「dpi」は密度。スキャンする時に「300dpi」以上に設定するとGood。
  • スマホで撮影するだけでもスキャン作業は可能。
  • スマホ専用のアプリを使うと便利でとっても簡単。

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