スキャンした後の写真データの受け渡し(提出する)方法

今回は結婚式のプロフィールムービー制作用にスキャンした写真データやデジカメ・スマホに入っている写真をデータのまま制作業者に提出する方法です。どうしてデータのまま提出した方が良いか?というと、プリントアウトした写真よりデータのまま渡してもらった方がキレイに仕上がるからです。

預かった写真はスキャナー取り込みでデジタルデータ化します。折角デジタルデータである写真をプリントアウトすると、デジタル(写真) → アナログ(プリント) → デジタル(スキャン)と工程を重ねるたびに画質が劣化していきます。なのでデータはデータのままで提出!

コジャレプロジェクトでのやり方を前提に説明しますが、他の業者さんへの提出にも応用できると思います。ただ細かい仕様が違うかもしれませんので参考程度にしてください。前回のコラム「プロフィールムービー用に写真をスキャンする方法とスマホ使って取り込む方法」からの続きになる内容です。

メールに添付する(添付容量に注意が必要)

写真データが1枚〜5枚程度ならメールに添付する方法が一番簡単で手軽だと思います。メールの場合はプロバイダーからもらっているメールアドレス、フリーメールと呼ばれるGoogleのGmail、yahooのメールアドレス、AppleのiCloud Mail、などたくさん種類がありますが普段使いしているメールアドレスで大丈夫です。

メールにデータを添付する方法ですが、ほとんどの場合は下書きページにファイルを添付するボタン(クリップのアイコン)があるのでそこから添付ファイルを選ぶだけでOKです。一回の送信で添付できる容量には制限があり、あまり大きいファイルや大量の写真を添付すると送信エラーになるので気をつけてください。

クリップのアイコン

一回の送信で添付できるデータ容量は、使っているメールやプロバイダーでかなり違いますので下のリストを参考にしてください。一回で送信できる容量は本文を含むサイズなので実際に添付できる容量はそれより少し小さくなります。

1通あたりに添付出来る容量の違い

フリーメール送信できる容量
Gmail25MB
Yahoo!25MB
iCloud20MB
Outlook20MB
プロバイダーメール送信できる容量
OCN10MB
So-net14MB
BBIQ40MB
BIGLOBE100MB
携帯キャリアメール送信できる容量
docomo2MB
Softbank2MB
@i.softbank.jp3MB
au2MB

(2020.07の時点)

また送信できるサイズに制限があるように、一回のメールで受信できる容量にも制限があります。送る相手のメール環境を考えて、一度に添付するサイズは10MB程度(モバイルから送信する場合は2MB程度)にしておくのが無難かもしれません。たくさんの写真をメール添付で送る場合は、少し手間がかかりますが添付するデータを制限内に抑えて複数回に分けて送信してください。

そしてパソコンから送る場合はファイル名を振り番などで分かりやすくリネームしてください(例:新郎003.jpgなど)。スマホから送る場合はファイル名の変更が難しいと思います。そのためスマホから写真データを添付する場合は件名にファル名を付けて頂ければ分かりやすいです。(例え:件名「新郎の4枚目」、添付データ image.jpg)

添付する時の注意

使うメールソフトによっては添付する時に自動で画像サイズを小さく圧縮できる設定があります。間違って圧縮してしまうと画質が落ちてしまいますのでそのままの画質で添付するように気をつけてください。

  • 添付データはパソコンからなら10MBまで、スマホなら2MBまで、を目安にする
  • 添付するファイルはリネームしておく、スマホの場合はメール件名に写真の振り番をつける
  • たくさん送る場合は複数回に分けて送信する

USBメモリーやSDカードなどメディアにコピーして渡す

プロフィールムービー用にスキャンした写真やデジカメの写真がメールで送れないほど大量にある場合はパソコンを使ってUSBメモリーやSDカードにいれて提出すると楽ちんです。

絶対して欲しい事として、メディアにコピーする前に写真データを振り番などで(例:新郎003.jpg)リネームしておくと管理するのがやり易くなります。制作サイドにとってもファイル名で間違いが減って助かります!!よくあるミスとしては、データの入れ忘れ。。空のメディアが届くことが実は意外と多いんです。メディアを送る前にもう一度コピーできているかチェックしてください。

USBメモリーなどのメディア

USBメモリー以外にCD-RやDVD-Rに焼いて渡されることもあるのですが、きちんとファイナライズしていないと焼いた環境(CD-RやDVD-Rを作った同じパソコン)でしか開けなくなることがあるので出来る限り避けてください。やはり汎用性を考えてもメディアはUSBメモリーかSDカードがいいと思います。

ただし音源CDを送る場合は、CDのまま送っていただいて大丈夫です。あくまで写真を入れるメディアとして、、という話。

メディアを使う時の注意点

提出するUSBメモリーやSDカードにはプロフィールムービーで使う写真データ以外のものを入れないでください。渡されたUSBメモリーなどに、お客様が仕事で使っているデータが残っていたりするとすごく困ります。また配送中のトラブルや衝撃でデータが消える可能性もあるのでコピー元は消さないで残しておいてくださいね。なお送っていただいたメディアは返却しますのでご安心ください。

  • ファイルはリネームしておく
  • メディアには不要なデータは入れない
  • データのバックアップを取っておく

無料のオンラインストレージを使う

オンラインストレージというのは、インターネット上にデータを保管できるディスクスペースのことです。クラウドサービスと言うこともあってiPhoneを使っているとiCloudにバックアップされるアレです。

使い方としては「メールに添付するには大きすぎるファイルをサーバーにアップロードして相手にダウンロードしてもらう」とイメージすると分かりやすいかと思います。使える容量も様々で個人向けの無料プランからビジネス用に多数で共有する有料プランまであるので今回はその中からオススメの無料プランを紹介します。

firestorage

  • プラン:非会員
  • 月額料金:無料
  • 容量:250MB
  • メンバー登録をしないでも利用可能で、プロフィールムービー用に一回使うだけ、、というシチュエーションにぴったりです。

firestorageの説明

  • はじめにここにチェッックを入れます。
  • データの保存期間を決めます。期限を過ぎると削除されるので設定した期限内にダウンロードしてもらいましょう。
  • ダウンロードページにアクセスしたあとDLを開始する為のパスワードを決めます。
  • ファイルをアップロードします。非会員では250MBまでです。
  • このURLをダウンロードして欲しい人に教えます。URLさえ分かれば誰でもアクセスできるのでセキュリティーの為にも忘れずパスワードを設定しておきましょう
  • ファイルのアップロード完了を確認します。赤いバーが伸びきっていないとアップロード中なので完了するまで待ってください。

「firestorage.jp」は無料で出来る分いっぱい広告がついてちょっと見づらいページなのが残念なのですが、、、使い方も簡単でオススメです。写真がたくさんある場合はフォルダーに入れてそのフォルダーをzipで圧縮するとアップロード作業も簡単です。

アップロードして終了ではなくダウンロードURLを教えるまでが大事なので、URLをコピーする前にウィンドウを閉じないように気をつけてください。

Google driveを使う

Gmailやgoogleアカウントを利用している人にはおなじみのGoogleのクラウドサービスです。googleのサービスを使いこなしている人には簡単ですが普段から使っていないと少し戸惑うかな?と思いますので今回は簡単なところだけ紹介します。

GoogleDriveの使い方はパソコンの写真フォルダーやスマホの写真フォルダーとGoogleDriveを同期させて全体をバックアップ、もしくはお気に入りの写真だけを個別にアップロードしてバックアップだと思います。なのでGoogleDriveに写真がある前提です。

グーグルドライブ

  • マイドライブから写真を選んだら共有化ボタンをクリック。
  • 次の画面の「ユーザーやグループを追加」のところへ共有したい人のメールアドレス入力
  • メールが届くので本文にある指定URLから写真へアクセス可能になります

スマホのアプリ「googleフォト」とも連動できるしこれを機にクラウドサービスを使いこなしたいなーという方も「Google Drive」いいと思います!!

他にもクラウドサービスはたくさんあります。使い方はiCloudやGoogleDriveのように端末に入っている写真をクラウドでバックアップする使い方がメインなので今回のように結婚式のプロフィールムービー用の写真をダウンロードしてもらうためだけに使うにはサービスが豊富すぎて面倒くさくなりそうですが普段から使いこなせば便利なので少し紹介しておきます。

そのほかのクラウドサービス

  • MEGA:50GBまでなら無料でシンプルなインターフェイスでスマホとの相性もいい感じ
  • box:セキュリティーばっちりのビジネスツール、個人用なら10GBまで無料
  • OneDrive:microsoftのクラウドサービスでWindowsを使っているなら試してみる価値あり! 無料プランは15GBまで

Drop Boxを使を使ってアップロード専用URLを発行

この方法は受け取る側がDrop Boxの機能を使ってアップロード専用URLを発行します。提出する人は指定されたURLにアクセスして専用ページから写真をアップロードするだけです。コジャレプロジェクトでもこのDrop Boxを使った方法は対応していますのでご要望があれば対応いたします!提出する側は何も設定など必要ないのでデータさえ用意できていれば一番簡単な方法です。

スキャンイメージ

  • コジャレプロジェクトからアップロードをリクエストするメールが届きます
  • リンクをクリックするとDropboxへアップロードする画面に移ります。
  • アップロードする写真に分かりやすい名前を付けて選択します(ドラッグでもOK)
  • ファイルが登録されたら「アップロード」ボタンを押して完了

ただ欠点が一つあって。。。iphoneでは写真の名前が簡単に変えれないので、アップロードされた写真のファイル名が「IMG_0780.jpg」みたいになってしうコト。後でこの写真は何番目に使いますか?という確認作業が必要になるので、それさえ苦にならなければスマホからでもアップロードできるのでパソコンを持っていない方にオススメな方法です。

まとめ

こうしてみると、提出方法だけでもたくさんありましたね。パソコンとインターネット環境があればどの方法でも便利に使えますが、スマホを駆使して何でもやっちゃう今の若い人にはdropboxを使う方法が一番合うのかなーと思ったりもします。どの方法でもデータが届けばよいので自分にあったやり方で提出していただいて大丈夫です!

  • まず可能であれば写真データの名前を変更してください
  • メールに添付する場合は10MB(スマホは2MB)、超える場合は複数回に分けて送信
  • 100MBを超えるような大きいサイズなら無料のオンラインストレージを使ってみるのもアリ
  • パソコンを使える方はUSBメモリーに入れて写真と一緒に送っても大丈夫
  • いろいろ難しくて分からない。。という人は「Drop Box」を使ったリクエストもオススメです!

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